ボールペンは文具マニアにとって特別な存在であり、深く知っておかなければならない文具の一つです。そんなボールペンについてまとめたサイトです。
1884年にアメリカ人のジョン・ラウド氏がボールペン(ballpoint pen)を作りましたが、インク漏れを防止することが出来ず実用化されませんでした。それから、59年後の1943年にハンガリー人でジャーナリストのビロー・ラースロー氏は新聞印刷に使われるインクが素早く乾き、紙がインクによってにじんでいないことに気が付き、そのインクを万年筆に入れて試してみますが、粘性が強すぎる為にペン先までインクが伝わらないことを知ります。
弟とともに彼は先端の穴の中で自由に回転するボールを持った先端部品を作り、ボールは回転するとカートリッジからインクを取り出し、さらに回転してインクを紙の上に置くことに気がつきますが、ボールペンを製品化できませんでした。
翌年の1944年にはエバーシャープ社(米)が内容改良し、ボールペンを発売しています。つまり、ボールペンの歴史はわずか64年ということになります。日本では、1949年にOHTO社(旧AUTO)が世界に先駆けて鉛筆型ボールペンや証券用のインクを開発しています。
ボールペンの特徴は太さ、色、インク(油性・水性など)、ペン先の繰り出し方(キャップ式、ノック式)などによって多くのボールペンの種類がありボールペンの中でも、ポピュラーなのが油性ボールペンで、安価で手に入りやすいのですが、インクが固まりやすいので長時間保存するのは注意が必要です。また、インクの粘度が高い為、インクの滲みが少なくて裏移りがありません。
水性ボールペンは、やや油性ボールペンよりも価格が高いのであまり普及していませんが、インクの粘度が低い為さらさらとした感じがあって書き味が魅力です。発色性にも優れていますが、インクが乾きやすいので使用できないことがありますので使用後は確実にキャップをしなければなりません。
油性や水性のボールペンの他に開発されたボールペンがあります。それは油性(使い勝手)と水性(ペンの書き味と発色性)の特性を併せ持ったボールペンで、ゲルインクボールペンといいます。弱点としてはこのボールペンで文字を書いた後に指でこすると文字が滲むことがあります。また、インクがゲル化して紙面に付着する性質を利用して消しゴムで消せるゲルインクボールペンもあります。
なぜ、これほどに世界中で広くボールペンが利用されているのでしょうか。
ボールペンの良さはどんな言語でも、どんな書き方でも縦、横、斜めの方向にもスムーズに書くことができ、また、筆圧対応力が優れていますから筆圧に関係なくボールが回転していく限り書くことができます。
インクを変えることで多様性があり、ペン先や紙面を気遣うこともありません。ですから、ボールペンはとても現代的な筆記具であると言えます。
トンボ鉛筆の多色ボールペンは、インクが2色(赤・黒)3色(赤・黒・青or緑)4色(赤・黒・青・緑)とすべてが油性ボールペンです。このような多色ボールペンが求められる運動競技の記録員や医療・看護施設での立ち仕事に最適で、最近では長さを短くし身に着けやすく工夫がされています。また、PILOTのボールペンは温度変化によって筆跡が透明化し、専用ラバーで消すことができ、消した箇所を繰り返し書くことが可能です。